南條皇と言う男は・・・・・

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検死解剖の為に、延び延びになっていた葬儀も終わり また東京に帰って来れば やっぱり、皇との接点がないから もう会う事もなくなる・・・・・・ でも、葬儀が終わって一週間後に事件が起きた。 ミーが遼臥君のあとを追って自殺を図った。 恭司君がすぐに見つけた事と 対応が良かったお陰で、その日の内に家に帰された。 だけど、皇がミーと一緒に暮らすと言い始めた。 まだ15歳のミー一人で このバカでかいマンションで暮らせるわけがない。 遼臥君と言う婚約者がいたから 二人でここで暮らしていた。 ってか、ミーは全財産を投げ売ったって聞いたのに なんなの?このデカイマンションは! やっぱり花音にミーの自殺未遂を教えられたわたしは 会社からまっすぐにこのマンションに来た。 二人で暮らすマンション・・・・・ わたしはマンションとは名ばかりの 古ぼけたアパートだと思っていたのに・・・・・ 何もかにも失くしたと言うミー。 でも、実際はこんなにも恵まれている。 遼臥君と言う婚約者を亡くしてしまったけど 住む所はあるし 聞けば遺産も別口で遺してくれてて その金額も膨大だと言うじゃない! 挙句に、皇と一緒に暮らすと言う事実が どうしても納得がいかない。 そんな思いから 一度家に戻ってバッグに必要なものを詰めると そのまま着替える事もせずに またミーのマンションに戻った。 二人だけで暮らさせる訳には行かない。 あたしから見ても、ミーは魅力的な女性だ。 とても、高校生には見えないくらいに・・・・・
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