南條皇と言う男は・・・・・

16/50
前へ
/191ページ
次へ
ヘンな共同生活も ミーを中心とした毎日だった。 花音と恭司君は、キングベッドが設置してある部屋で一緒に寝て あたしは和室を一人で使っていた。 皇は、何故か毎晩ミーと一緒のベッドで寝ている。 「晶は平気なの? 一応、南條君は晶の彼氏でしょう? ミーと一緒に寝ててもヤキモチ妬かないんだね」 いつだったか、週末の休みの日に 花音と二人でミーの事を見ている時に聞かれた。 ミーは、昼間と言うか 用がない時は常に寝室に籠っているから 聞かれる心配はない。 「正直、良い気持ちはしないけど仕方ないじゃない。 今は、ミーは目が離せられない状況だし」 実際、ミーは本当に目が離せなかった。 少しでも隙を見付ければ、すぐに自殺を繰り返す。 だから、花音が昼間はミーを見張っている。 でも、寝室に籠ってくれれば ずっとどこを見ているのか外ばかり見ているから大丈夫だった。 「そうだけどさ、まぁ何もないとは思うけど わたしだったらって考えたらさっ」 恭司君も、昔はミーと一緒に寝ていたらしいけど 今は、皇にすべてお任せしている。 だから、どうしてもって時以外は 恭司君はミーと一緒には寝ていなかった。
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

600人が本棚に入れています
本棚に追加