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「じゃあ、東京に戻っても
もう東堂には叶大君がいないんだ」
「そうなるな。
また一緒にバカ出来ると思ってたから
ちょっとショックだったな・・・・・」
叶大君の事は、あの三人の中でも
兄貴分として慕っていた悠斗。
皇の事はあこがれの対象で
叶大君は兄貴分。
恭司君はどう思ってたんだろう?
その叶大君との、唯一の繋がりも断たれてしまった。
あたしも真帆や花音とは
今はなにもやり取りしていない。
東京に帰っても
もう、あの仲間とは疎遠になってしまったから
逢う事もなくなるだろう・・・・・・・
自分から断ち切ったくせに
いざ東京に戻る事が決まると
また逢いたくなるなんて
どんだけ自分勝手なんだろうね。
「まぁ、しばらくは忙しくなるな。
早めに引っ越しの準備を始めてくれな」
悠斗は、こちらの支社の引継ぎがあって
この先忙しくなるそうだ。
子供6人抱えての引っ越しは
考えただけでもウンザリして来た。
「住む所は決まってるの?」
「最初は実家にでもって考えたけど
こうも大所帯だと迷惑かけるから
社宅を用意してもらおうと思ってる」
社宅は、東堂の会社からも近くだと
前に聞いた事があった。
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