南條皇と言う男は・・・・・

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ボーっとする頭のままみんなの元に戻ると 真帆も花音も顔を紅潮させている。 「真帆ぉ~!やったぁ!」 「花音も?あたしもぉ~」 手を取り合って喜ぶ二人を見ると 訳を聞かなくてもわかってしまう。 ---2人は成功したんだ・・・・・ 喜ぶ二人の輪の中に入れないわたしに気が付くと 「晶は?・・・・・・・もしかして・・・・」 花音が聞き辛そうに聞いて来るから 「言えなかったよぉ。邪魔が入っちゃってさぁ」 とても2人に断られた事を打ち明けられなかった。 素直な気持ち 当初の自分の胸の内は わたしだけOKをもらって 2人は断られると思っていた。 そうなったら気まずいな・・・って 気まずくても何でも付き合うつもりでいたのに・・・・ 実際は、反対の立場に立ってしまったという事実。 居た堪れなかった・・・・・ どうして、あたしが振られるの? 真帆と花音がOKしてもらえて どうして私が断られるの? しかも、断りの言葉が"無理"ってなに? だんだんと腹が立ってきた。 受ける断るは南條君が決める事だけど 二人がOKしてもらえて わたしが断られた事実が、どうしても納得いかなかった。
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