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病院など医療機関や、治安を守る警察などの組織も存在せず、自分の身は自分で守るしかない。
集団の形成が許されないこともあり、苗字は剥奪されていた。
サトルは退屈で気が狂ってしまう前に、何不自由ない不殺生国から出て行くことを決めた。
生き物を殺さないように、自分の身体が通れる分だけ慎重に門を開けると、延々と延びているワイヤーを掴み外の世界へ向かって進んでいく。
サトルは体力の消耗と体内の水分消費を抑える為、夜に出発することを選んだ。
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