第1章

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「ありがとうございました」 お礼を言って建物をでた私は、近くの公園まで歩いていく。 入り口にある自販機で、コーヒーを買って、公園内のあいていたベンチに座る。 平日の昼下がりで、人はほとんどいない。 「まさか、本当におメデタだったとは」 ぽつりと呟きながら、バッグの中から紙を取り出す。 先程までいた病院で、看護師さんからもらった妊娠中の注意事項が書かれた紙を見つめてため息をもらす。 家族が増えることは嬉しい。 主人は、子供好きだから聞いたら喜ぶのは目に見えているし、私も嬉しい。
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