坂本と海と

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「オマンはなんじゃ!?」 俺は、真っ直ぐ見据えて答えた。 「シェリー・スノー」 紅月の皇帝の生まれ変わり。 そんなレッテルは、もういらない。 俺はシェリー。 それだけで十分だ。 そうだろう?坂本。 俺は、歩き出す。 生きるために。そして、死ぬために。 自分の命を、生かすために。 俺と、坂本の魂に、幸あれ。 「…し、しぇりぃ?おおっ!分かったきぃ、オマン【尻】っちゅうがか!!」 「……」 訂正。 俺だけに幸あれ。
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