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「それで?貴方は一体誰?ここは何処?」
丸まって大きな体を器用に小さくして震える男に、再度訊ねる。
すると男は、待ってましたとばかりに双眼を光らせて飛び付いた。
その姿はさながら、獲物を見つけた猫のように。
「よく聞いてくれたぁぁぁぁあああぁあ」
「煩い!」
「ふごっぉ!!!??」
あ、モロに入った……痛いよな、マジでこれだけはね。
どんなに鍛えたって、其処だけは如何しても鍛えられないもの。
同じブツを持つ男として、黙祷を捧げるよ…アーメン。
「……にしても、これじゃ埒があかないな」
見た限り、ここには俺と男の二人きりだし、他のどこにも人影はない。
場所としては……海、でいいんだろうか。
白い砂浜が広がっていて、さざ波の音も微かに聞こえる。
変だな……俺の住んでいた街に、海なんてないのに。
一体どこなんだろうか…ここは。
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