第1章

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「ところで、最近どうなの?同居人とは。うまくやってる?」 コーヒーを一杯飲んだサエコは私を探るようにニヤニヤとこちらを見ている。 ついにきたか、この話題が。 「うーん、どうというか…全然タイプが合わないんだよね…。彼とは。それがさ…」 遡る事2週間前。 お互い仕事休みの日の昼時 私は前夜の激しいセックスのせいで疲労しきっていた。 ユウジは調子が良かったみたいでコンビニで御飯を買い物に行ってくれるという。 私は御飯とついでに 「セブ◯のコーヒー買ってきて」 と、頼んだ。 以前私は自分で入れるコーヒーが好きだと話した事があるからそれを買ってくると信じていた。 が…。 ヤツが買ってきたのはセブ◯ブランドの1000mlのパックに入ったコーヒーだった。 私はそれを見た時固まった。 確かにセブ◯のコーヒーだが、違う。 違うぞ。 パックのは不味くて飲めないんだ! というか、そんなに飲めないから! 私の説明の仕方が悪かったのだろうか…。 「こ、これじゃなくて、自分で入れて飲むやつ…。次からは自分で入れて飲むやつでお願いね。パックのは私、ほとんど買わないから…。」
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