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次の日の朝。
私は大学に行くために支度をしていた。
携帯の電源を入れる。
あの後私はショックで電話も無視しし終いには電源まで切っていた。
電話は15件に及んでいた。
それからメールには"苦しい"の文字。
でも私は構わずその日大学に行った。
授業終了後仕切りにメールを確認した。
何度も"苦しい"や"助けて"の文字に我慢しきれなくなりとうとう3限目の授業前に連絡を入れた。
プルル‥
私:もしもし。
辰巳:苦しい‥
私:学校は?
辰巳:休んだ。
その間に羽鳥からもメールがきていた。
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羽鳥:なぜ連絡を無視したのですか?
私:なぜ私がいるのを知ってて彼とデートに行ったんですか?
羽鳥:彼の病気を治すためです。
あなたのせいで薬が効かず苦しんでいるのです。
私:それは私のせいですか?!
羽鳥:あなたが彼のメールや電話を無視した代償です。
私:すみません‥どうしたらいいですか?
羽鳥:彼に好きだと伝えてください
。
私:それはいつまでですか?
羽鳥:彼の過呼吸が治るまでです。
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私はその日人生で恐らく初めて授業を2限もサボり帰宅した。
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