第1章

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あなたが咥えたタバコが ボォっと光を放ち 私が見つめる先を、少しの間 明るくする。 そして、少しずつ短くなる。 あなたの息とけむりが、風とともに 静かに流れていく。 何も言わないあなたの変わりに 言葉のように、白くくもり、消えていく。 繋いだ手を、少し強く握られる。 この光が消えたら 私達は、恋人でなくなる。 ボォっと、ひかり 白い言葉が漂う。 ただ、ただ、静かに あなたの愛を受け取る。 また、いつか 会えることを願って 私のいないあなたの未来が 幸せであることを願って
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