零fighter山鷹隊

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サイレンが、鳴り響くと、直ちにロボット看守達が慌ただしく、 プリズン内部を駆け巡る! ロイドの索敵モードが、侵入者を探す! 体温探知で、人間や、動物などの温度のあるものを感知する! ロイドの視界に入る侵入者は、データ通信で即座に他のロイドに送信される。 ロイド1体に見つかれば全てのロイドが即座に駆けつける……そういう事だ。 ヨシュアとリオが、中庭の牛舎に潜み様子を伺う。 『賑やかになってきたな……警備兵はアンドロイドか…… 』 『 何あれ?ロボット?』 『 ああ……そうだ……どうやら屋上に向かってるらしい……ユーイが狙われてるようだ……』 『 でも姉御なら余裕っしょ?』 『ああ……そうだな……可哀想にあのロイド……相手が悪すぎる』 牛舎に隠れヒソヒソ話をする、ヨシュアとリオ。 その牛舎を、狙う看守長アギレラ! ピカピカに磨き込まれたバーズカ砲を構えスコープを覗く。 ヨシュア達は気づいていない。 『 グへへ死ね!!』 トリガーを引くアギレラ、しかし固く動かない。 安全スイッチが入ったままだ。 『おっといけね……グへへ 安全スイッチは?と 』 使い慣れない未使用のバズーカ砲の、安全スイッチを解除すると、 再び構え、スコープを覗く。 その時、牛舎から走り出す2つの影が飛び出した! 『 野郎!逃がすか!ファイヤー!!』 カチッ 牛舎を抜け、中庭を走りプリズン内部に潜入するヨシュアとリオ。 カチッカチッ! 今度は弾を装填してない事に気づくアギレラ。 『 くそ!ねずみめ!……弾は武器庫か?いかんいかん……飲み過ぎたかな?』 アギレラは、色濃いワインボトルを傾げて、残量を覗く。 ボトルを左右に振った。 中身は、ほとんどカラに近い。 残りは僅かグラス一杯程度だ。 アギレラは、バズーカ砲を担ぎ、フラフラと1階の弾薬庫へと向かう。
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