0人が本棚に入れています
本棚に追加
サイレンが、鳴り響くと、直ちにロボット看守達が慌ただしく、
プリズン内部を駆け巡る!
ロイドの索敵モードが、侵入者を探す!
体温探知で、人間や、動物などの温度のあるものを感知する!
ロイドの視界に入る侵入者は、データ通信で即座に他のロイドに送信される。
ロイド1体に見つかれば全てのロイドが即座に駆けつける……そういう事だ。
ヨシュアとリオが、中庭の牛舎に潜み様子を伺う。
『賑やかになってきたな……警備兵はアンドロイドか…… 』
『 何あれ?ロボット?』
『 ああ……そうだ……どうやら屋上に向かってるらしい……ユーイが狙われてるようだ……』
『 でも姉御なら余裕っしょ?』
『ああ……そうだな……可哀想にあのロイド……相手が悪すぎる』
牛舎に隠れヒソヒソ話をする、ヨシュアとリオ。
その牛舎を、狙う看守長アギレラ!
ピカピカに磨き込まれたバーズカ砲を構えスコープを覗く。
ヨシュア達は気づいていない。
『 グへへ死ね!!』
トリガーを引くアギレラ、しかし固く動かない。
安全スイッチが入ったままだ。
『おっといけね……グへへ 安全スイッチは?と 』
使い慣れない未使用のバズーカ砲の、安全スイッチを解除すると、
再び構え、スコープを覗く。
その時、牛舎から走り出す2つの影が飛び出した!
『 野郎!逃がすか!ファイヤー!!』
カチッ
牛舎を抜け、中庭を走りプリズン内部に潜入するヨシュアとリオ。
カチッカチッ!
今度は弾を装填してない事に気づくアギレラ。
『 くそ!ねずみめ!……弾は武器庫か?いかんいかん……飲み過ぎたかな?』
アギレラは、色濃いワインボトルを傾げて、残量を覗く。
ボトルを左右に振った。
中身は、ほとんどカラに近い。
残りは僅かグラス一杯程度だ。
アギレラは、バズーカ砲を担ぎ、フラフラと1階の弾薬庫へと向かう。
最初のコメントを投稿しよう!