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『 うそ?刃物だよ!それ!』
『 ゲコッ』
『 ひ!』青ざめるリオに、影が覆う!
ゲボトードは、瞬きする間もなく迫り、
リオの身体に抱きつくと、
頭から丸呑みにしようとした!
『無理! 』
目を瞑るリオ!
次の瞬間!
ゲボトードは、鍵爪の様な物で釣り上げられた!
その鍵爪には、
ピアノ線で加工された、コイル状のワイヤーが、
連結されていた!
ワイヤーを持つのは、ヨシュアだ!
あわや、リオが飲み込まれる寸前での回避だった!
ゲボトードは、引き剥がされ、
リオの身体が自由になると、ヨシュアが叫んだ!
『リオ !今だ!』
"コクリ"と頷くと、リオは術を唱えた!
『忍法!火炎息吹! 』
ボゥ!
リオが、掌を不思議な形に組み、印を結ぶ。
その指先に、息を吹きかけると、
凄まじい業火が、放出されゲボトードを襲う!
たちまち、
ゲボトードは、炎に包まれた!
『 キシャアアアアア!』
不気味な叫び声を上げながら、
割れた窓ガラスから、逃げる様に外へと飛び出す!
引っ張られ、再び窓の外に引きずられるヨシュア!
今度は、窓際で耐えた!
衝撃で、
ヨシュアの鍵爪が外れた!
窓の外を覗くヨシュア。
ゲボトードは、壁にペタペタと張り付き登る。
身体はメラメラと燃える炎に包まれていた。
醜い身体を溶かしながら屋上を目指す!
その屋上からは、激しい銃撃音!
連続するマシンピストルが鳴り響くと、
中庭に、次々と倒されたロイドが、落下していく。
『 くそ!なんて生命力だ!? ユーイが危ない!』
ヨシュアとリオは、アギレラの死体を飛び越え、
屋上を目指した!
4階にさしかかる頃、リオが何かを感じ、
一室で立ち止まる!
『 どうしたリオ?先に行くぞ』
走るスピードを止めないヨシュア!
『 ハイ!すぐにいきます!』
屋上に向かうヨシュアを他所に、
リオは、[戦利品保管庫]と書かれた扉の前に立つ。
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