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グライダーは、1度闇夜を旋回すると、
屋上に着地した。
音を立てずに、ヘルメットを脱ぎ、そっとおいた。
腰を屈めて、周辺を見廻し、索敵する。
(この瞬間が1番緊張するわね……)
敵の気配は無い。
静かにインカムの無線をOFFにした。
腰から両腿にかけて、下げたホルスターから、
両手に片方づつ拳銃を抜く、二挺拳銃使い、
シラヌイ・ユーイ!
通り名はファイヤーボールだ!
(敵の気配は無さそうね……ミフネは何処?)
キョロキョロしながら、それらしい塔に、目をやる。
4階建ての、デス・プリズンを虱潰(しらみつぶ)しに、
探す訳にもいかない。
シラヌイ・ユーイは、感を頼りに塔を、登り始めた。
(まずは東の塔から……東南西北(とんなんしゃーぺー)で探して見ますか!?)
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