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「お姉ちゃん、憎しみを拡散しなよ。
憎い相手に復讐しなよ。
復讐アプリでは、それができるんだよ」
和宏はそう言って、私に顔を近づけてきた。
私は和宏の血が通っていない青白い顔に、ゾッとしていた。
和宏の話が本当ならば、和宏は憎しみの塊だ。
私はそんな不気味で、恐ろしい存在に関わりたくはない。
私は和宏から離れたくて、ベッドの上で後ずさりして、壁際に逃げていった。
すると、和宏はまるで私を追いかけるように、私に顔を近づけ、私の目を見つめていた。
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