ターゲット【和田恭子】

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「恭子さん、私、もうお金を持ってこれません。 私、バイトしてるわけじゃないし、 これ以上、お母さんに迷惑かけれないから……」 恭子は私のその言葉に、振り返り、私ににらみをきかして、近づいてきた。 「何言ってんだよ、理恵。 私たちは、友だちだろ? 友だちが困ってるときは、助けろよ」 「でも……」 「理恵、また頼むよ。 金がなくなったら、電話するから、ちゃんと出ろよな!」 恭子は私にそう言って、仲間たちと一緒にいなくなった。 私は、そんな身勝手な恭子が憎かった。
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