復讐アプリ

ターゲット【安西明美】

私は復讐アプリから逃れるために、スマホを替えようと思っていたけど、
それが自殺行為だってことに、最近、気づいた。

私が復讐アプリに投稿しなければ、
復讐アプリを開かなくても、いつの間にか、私のアンチフォロワーが増え、
私は復讐の標的にされてしまう。

そんなのって、私はイヤだ。

私が復讐の標的にされるくらいなら、私は誰かに不幸を撒き散らしたい。

復讐こそが正義。

それが復讐アプリのルールならば、私はそのルールに従わなくては……。

私はそう思って、新たな憎しみを探していた。

そんな私は、やっぱり、復讐アプリのヘビーユーザーだ。