あいつとの出会い

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登校時間に俺がいるのが珍しいのか 皆が振り返っては目をそらす そんな怯えなくとも 手ぇ出して来なきゃぶん殴らねぇよ 知ってるやつは知ってる 下手なことしなきゃ俺から手を出すことはないと だから怖がっててもさほど気にしてねぇ奴もいる ま、ほとんどがびびって道開けるけどな ついたか ガラッと音をたてながら自分の教室の扉を開ける 教室にいた奴らがいっせいにこっちを見て びっくりした顔をするが また話を戻すために元の場所に視線を戻す サボる時間以外はこの教室にいるため 数日で慣れたみたいらしい 俺の机付近で暴れなきゃ何もしてこない そう気づいたらしいな まぁ、前に座っていたときにぶつかってきて 頭放り投げた時は皆びびって静かになったが 「おはよう」 「は?」 俺は間抜けな声を出す 当たり前だ 昨日まで挨拶する奴などいなかったのだから 周りもギョッとした目でそいつをみる そいつはさっきあった優等生だったから そら、びっくりしねぇ事はねぇよ 真反対のNo.1どうしが仲良く(?)してたらよ 挨拶どころか目も合わさなかったのに 「おはようと言われたらおはようと返すのが常識だろ?」 「知るかよ・・・」 周りの目が鬱陶しい 俺らを興味津々に見てきやがる 俺は自分の机に向かい座った 「おいおい、スルーか」 「うるせぇ」 「つれないな」 付いてきやがった うるせぇうるせぇ なんで俺に構うんだよ 「助けてもらったからな」 「助けた覚えはねぇ」 「そうかクスッ またな」 「・・・」 やっと行ったか なんなんだあいつは・・・
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