魂擬

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「……どうって、供養何だけどね」 相手が御香の匂いに静かになったのを確認し、若い住職は呟いた。 剃髪した頭に手を置き、御供養をと頼まれた数々の人形達を見遣る。 「全く、人形には魂が宿り易いとは言え、偽りの魂に何かに憎まれたくないよ」
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