痴漢

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ヒナはヒデキを睨み付けながらも思った。 (アハハ♪このオッサン、顔中汗だくやん(笑)  アホやわ~、アタシが清純で気弱な女子高生とでも思たん?  確かにアタシは可愛いし、男子からモテまくるけど、  実際のアタシは、エッチの初体験は中2の時に、相手が高2やった当時の彼氏と済ませてるし、  オナニーも毎日するぐらい好きなんよね♪  特にシャワーのお湯が出る勢いを強くして、アソコに当てるシャワーオナニーにハマった♪  見た目で清純そうって思われてるけど、実際のアタシは超エロいし(笑)  まぁ、そんな事、アタシを好きになる男子は誰も想像できんやろうけど♪  かといって、知らんオッサンに痴漢される事なんて絶対にイヤ!  まぁ、正直ちょっとクリ触られて感じたのは感じてしもたけど、それと心は別問題やし!) コウジは、自分もJKに痴漢したいと思ってたくせに、自分は正義の味方と言わんばかりにヒデキに声をかけた。 「アンタ、ちゃんと次の駅で降りなはれや?  みんなが目撃者になってるさかい、逃げられへんでな。  ホンマ、しょうもない事したなぁ。みっともない」 ヒデキは、コウジの言葉すら耳に入らないぐらい絶望で頭が真っ白になっており、茫然としているだけだった。 (こいつ、アホやわ~。この後どうなるんか見てみたいな(笑)  結婚しとるんかな?独身なんかな?  でも、もし嫁がおるんやったら、最悪やな。  離婚や離婚(笑)俺も寸でのとこでコイツと同じ立場になってまうとこやった。  絶対に痴漢だけヮせんとこ。コイツのお陰で学べたわ。  まだ風俗に行って発散する方がよっぽど健全で安心やな) 車掌のアナウンスが流れる。 「まもなく~、K駅に到着します。お降りの方は、お荷物のお忘れなど無きようお願いします」 電車が止まり、扉が開いた。 JKはヒデキの左腕をグイっと掴んで一緒に電車を降りた。 ヒデキは (アカン、マジでどないしょ。このままやとマジで終わりや!  この女の手、振り払って全力で逃げようか……) ヒナはグっと掴んだまま、ホームの真ん中まで連れ歩いた。 「オッサン、逃げよう思ってもアカンで?  このまま警察に通報するし!」
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