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「凄いっすよね!
こんな動きしたら腰痛めそうですわ、ハハハ♪」
食い入るようにエロ動画を見つめる二人は、そのままフィニッシュまで固唾をゴクリと飲み込んで見守った。
「どうっすか部長、なかなかエエ動画でっしゃろ?」
「あぁ、久しぶりにエエもん観させてもろたわ♪
また、エエ動画みっけたら、ワシにも知らせてくれてんか?」
「お安いご用っすよ♪」
「ありがとうな、ほなワシ、ちょっとパトロールに新米のヒロと一緒に行ってくるから、引き続き最強のエロ動画でも探しとけ」
「了解しました♪
気をつけて行ってらっしゃいませ、俺も一所懸命仕事してますわ」
マサはニヤリと卑しい微笑みを浮かべた。
ゴンタは、今年極悪警察署に配属されたばかりの新米警官のヒロと共にパトカーに乗り込んだ。
ヒロは高校卒業してからスグに警察学校に入学し、憧れだった警察官に晴れてなれた二十歳の若輩者である。
「いやぁ、僕、パトカーを運転するのが子供の頃からの憧れやったんですよ!念願叶って嬉しいです!」
ヒロは瞳を無邪気な子供の様にキラキラと輝かせながら運転席をマジマジと舐め回すように眺めた。
「まぁな、ワシかて最初そんな風に嬉々としとったけど、
んなもん最初の内だけやで?
なんでも憧れなんて実現してもぉたら、案外すぐ慣れてどうでもよくなるもんやて、ハハハ♪」
「そんなもんすか?」
「あぁ、そんなもんそんなもん、すぐ当たり前になって、パトロールすんのも面倒になるんがオチや、ハハハ♪」
ゴンタはヒロの肩をバンバンと叩いた。
「いや、僕ヮきっと初心を忘れへんと思います!」
キリっとした目でゴンタを見た」
「ま、その心がけは結構やけど、せいぜい頑張ってくんなはれよ」
「もちろんです!」ヒロは敬礼をした。
「ほな、早速パトロールに出掛けよか~」
「了解です!」
パトカーは極悪警察署を出発した。
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