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「じゃ、焙茶とあとは一緒」
深く追及出来る雰囲気ではないので、ここは素直に注文をする。
それを聞いて、珠利が流れるような仕草で支度をはじめた。
今日は灰色の着流し姿をしている彼は、洋服は窮屈だといってあまり好まない。
私からすれば着物の方が、窮屈な…面倒臭い気がするが…
「おまち」
眺めているうちに準備が終わったようで目の前にプレートが置かれる。
背のある湯のみに淹れられた焙茶と栗もなかに自然と顔が緩む。
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