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「マスター、空いてるかい?」
「烏丸さん、どうぞ」
近所の肉屋の女将さん、烏丸が数人で入ってくる。
「烏丸さん、お久しぶりです。今日はにぎやかですね」
「あらまあー、梅雨ちゃん久しぶりね…って、もしかして私、お邪魔しちゃったかしら?」
口に手を当てて、私と珠利を交互に見比べる。
「…?…なんで?」
「烏丸さん、客が来ないとウチはつぶれる。
変なことこいつに吹き込まんで下さい」
私にはよくわからないが、二人は何か通じているらしかった。
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