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「シルビアさんには愛玩動物に見えるんですね。」
「私達にはそんな感覚が無いので不思議に思ってしまいました。」
神にとって従者は従者であり、可愛がる対象ではないのだ。
「従者と遊ぶのは禁止なんですか……?」
「いえ、構いませんよ。天馬達の息抜きにもなるでしょうから、どうぞ遊んであげて下さい。」
やったと喜ぶシルビア。
彼らの名前を尋ねると、苦笑を返された。
「良かったら付けてあげて下さい。いえ、私達が友となった記念にお願いします。」
「私が名付けても良いんですか?」
頷かれ、それならばと4人が外に出る。
すると二頭の天馬がやって来た。
〈お仕事ですか?〉
「嘘っ、喋った!?」
シルビアの反応に笑う双神。
「彼らは神獣ですからね。勿論人間には聞こえませんけど。」
「そうなんだ……。あっ、だったらドゥンも喋るのよね?きゃっ、どんな声で喋るのかしら。」
ドゥンを想うシルビアから愛情があふれ出す。
〈ちょっ、何ですかこれは!〉
〈ち、力が抜けて、〉
ドゥンへの愛情なのだが、直接注がれなくても感じているらしい。
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