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〈何者なんです!?この女性は!〉
「え?あ、自己紹介がまだだったわね。私はシルビア・ナイト。女神になったばかりの新神よ。宜しくね。」
二頭の頭を撫でるシルビアから、ぶわっと愛情があふれ出た。
〈ひっ、強烈すぎます!〉
〈強烈ですが……心地良いですね……。〉
強烈すぎる愛情だが、断ち切られたくない。
この愛情を得られるなら、何でもしたいと思ってしまう。
撫でられ続けた二頭がぽつりと呟く。
〈〈女神シルビアにお仕えしたい……〉〉
「それは聞き捨てなりませんね。貴方達は私達の従者なんですよ?」
ダスラの声を聞き、ハッとする二頭。
〈ああっ、失礼しました!今のは無意識で、〉
「無意識という事は本気で思ってるという事ですよね?」
ナーサティヤが冷たい笑顔で問いかける。
〈いえ、その、女神シルビアの愛情がですね、〉
「愛情?それがどうしたと……っ!?」
天馬に注がれる愛情を微かだが感じ取れた。
動物に向ける愛情を感じたという事は、通常では考えられない愛情が出ているという事だ。
「ある意味怖い愛情ですね……。」
下手をすれば従者を奪われかねない。
いや、従者だけでなくすべての神獣が危うい。
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