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〈女神シルビア、ありがとうごさいました。〉
二頭がシルビアに頭を下げる。
「お礼は言葉よりスキンシップでお願いするわ。」
〈え、スキンシップ……?〉
「ええ。私を乗せてくれる?」
プリーズと頼み込むシルビアに戸惑うサフェード。
彼女が何をしたいのか分からない。
「えーと、サフェード?シルビアさんは貴方達と遊びたいそうです。」
〈遊ぶ?私達と?〉
〈でもどうやって……?〉
遊ぶという経験がない為、どうして良いか分からなかった。
双神も分からないのかシャスタを見る。
「え?あ、そうですね……。シルビアの指示に従えば良いと思いますよ。」
まさか説明を求められるとは思わず、苦笑しながら答えた。
〈分かりました。では女神シルビア、お乗り下さい。〉
「きゃっ、ありがと!」
「シルビア、天馬は空を駆けますからね。落ちないよう気をつけて下さいよ。」
「あ、そっか。うん、気をつけるわ。」
シルビアが乗ったのを確認し、サフェードが駆け出した。
地上で助走をつけ、そして上昇する。
「きゃーっ、信じられない!天馬って最高ね!」
翼を持つ馬が空を駆ける姿は、まさに幻想的だった。
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