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「ありがとう、カーラー。楽しかったわ。」
お礼のキスで脱力する様は、サフェードとまったく同じだった。
「アシュヴィン双神、ありがとうごさいました。薬も大事に使わせて頂きますね。あ、薬のお代は……?」
神の世界にも通貨があるのかと、シルビアが戸惑いがちに尋ねる。
「お代なんて要りませんよ?」
「え、要らないって……」
困惑するシルビアを見てハッとするダスラ。
彼女が元人間だった事を思い出す。
「人間の感覚で言うと、こちらでは無償か物々交換になるんです。」
「お二人とは友人ですから、勿論無償になりますね。」
「あ、ありがとうございます。やっぱり感覚が違うのね……。」
神の世界と人間の世界。
違いに慣れるまで時間がかかりそうだ。
「ダスラさん、何か私達に出来る事はありませんか?物々交換ではありませんが、友として出来る事があれば何でも言って下さい。」
薬のお礼にと、シャスタが申し出る。
「では……たまにお邪魔しても宜しいですか?」
「え?お邪魔って……?」
「お二人は下界で暮らしてるんですよね?ですから……」
どうやらナイト家に遊びに来たいらしい。
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