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そして1月の半ば。
ガネーシャにより、ナイト夫妻に乗り物が届けられた。
「えっ、クロヒョウなの!?」
「はい。お二人で育てて下さいね。」
既にメロメロ状態のシルビアが、二匹を抱き上げ頬ずりしていた。
「あん、可愛さMAXね。あ、ナンシー休憩して良いわよ。ガネちゃんとデートして来たら?」
「ありがとう、シルビアさん。ガネーシャ、近くの公園でデートしましょ。」
「え、デートって何をすれば……?」
ナンシーに腕を引かれたガネーシャが、戸惑いがちに尋ねる。
「散歩でもなんでも、二人の時間を楽しめば良いのよ。はい、行ってらっしゃーい。」
ガネーシャの背を押して、二人を見送り苦笑した。
「ガネちゃん奥手よね。大丈夫かしら。」
「大丈夫じゃないですか?ナンシーがリードしているみたいですし。」
「そっか。ペアだからバランスが取れてるのね。」
一人納得するシルビアと、ペアが確定していると聞き驚くシャスタ。
そんなシャスタの顔を見て、言い忘れていたと笑うシルビア。
「時期をみて認めるつもりなのよ。」
ナンシーが、神であるガネーシャをちゃんと受け入れたら認めるのだと言う。
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