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「ったくよぉ……。分身説が無くなったら親友関係も無くなんのかよ……。」
「え、シヴァは親友関係のままでいたいんですか?」
意外だった。
もはや他人も同然……というか、赤の他人になったのに。
「俺達が似た境遇なのは変わんねぇだろ?だから親近感があるし、お前らの事も好きなんだよ。あの頃のように楽しくやろうぜ。」
「あの頃のように……ですか?」
眉間にシワの寄るシャスタを見て、シヴァがため息をつく。
「シルビアとどうこうなろうって気はねぇからな。俺の女はパールヴァティーだけなんだからよ。」
どの口が……と言いたいところだが、あれは全て融合のせいだったのだ。
文献通り、シヴァが溺愛するのはパールヴァティーだけなのだろう。
「それなら……まあ、良いでしょう。親友でいてあげますよ。」
ニッと笑うシャスタ。
「何で上から目線なんだよ。はは、俺の頼みだから仕方ねぇか。」
そう言って笑うシヴァを見てハッとした。
彼が三大神の一人だという事を思い出す。
「あの、すみません。調子に乗っちゃって……。」
「は?何の謝罪だよ。」
突然の謝罪に首を傾げるシヴァ。
話を聞き、ため息をついた。
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