シヴァとの再会

7/14
前へ
/1056ページ
次へ
「ったくよぉ……。分身説が無くなったら親友関係も無くなんのかよ……。」 「え、シヴァは親友関係のままでいたいんですか?」 意外だった。 もはや他人も同然……というか、赤の他人になったのに。 「俺達が似た境遇なのは変わんねぇだろ?だから親近感があるし、お前らの事も好きなんだよ。あの頃のように楽しくやろうぜ。」 「あの頃のように……ですか?」 眉間にシワの寄るシャスタを見て、シヴァがため息をつく。 「シルビアとどうこうなろうって気はねぇからな。俺の女はパールヴァティーだけなんだからよ。」 どの口が……と言いたいところだが、あれは全て融合のせいだったのだ。 文献通り、シヴァが溺愛するのはパールヴァティーだけなのだろう。 「それなら……まあ、良いでしょう。親友でいてあげますよ。」 ニッと笑うシャスタ。 「何で上から目線なんだよ。はは、俺の頼みだから仕方ねぇか。」 そう言って笑うシヴァを見てハッとした。 彼が三大神の一人だという事を思い出す。 「あの、すみません。調子に乗っちゃって……。」 「は?何の謝罪だよ。」 突然の謝罪に首を傾げるシヴァ。 話を聞き、ため息をついた。 .
/1056ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加