20人が本棚に入れています
本棚に追加
「地位なんかどうだっていいだろ?つーか、そんなの関係ねぇって。」
「それはシヴァが三大神だからそう思うんです。低地位の者から見れば地位は大事なんですよ。」
「地位ねぇ。ああ、そういえば昔は蔑まれていたな……。」
あの頃の悔しさを思い出し、シャスタの言っている事を理解した。
「お前らも高い地位を獲得したらどうだ?」
「それ、アシュヴィン双神にも言われました。戦闘力が無ければ能力で獲得しろと……。」
シャスタがチラリとシルビアを見る。
この話に興味のないシルビアは、暇を持て余してシャドートレーニングをしていた。
「戦闘力ならあるじゃねぇか。あいつ、ドゥルガーを超えてるだろ?お前だって強ぇし、簡単に高い地位を得られるんじゃねぇか?」
「どうでしょうね……。融合を解かれて戦闘力が落ちてるかも知れませんよ?」
シヴァが顎に手をあて考える。
どうせなら、二人には同等の地位でいて欲しい。
「試してみるか……?」
「試す?何を試すんです?」
「あいつの実力。」
シヴァとシャスタがシルビアを見る。
視線を感じたシルビアが、トレーニングをやめて戻って来た。
.
最初のコメントを投稿しよう!