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「やるわよ、シャスタ。高い地位を手に入れましょ。」
「そうこなくちゃな。同等の地位になりゃ同じもんに招待されんだろ。一緒に楽しもうぜ。」
と、シルビアに肩組みしようとし、ハッとしてシャスタに肩組みする。
迂闊にシルビアに触れれば、無傷では済まないと学習したのだ。
「思ったんですけど、シヴァって友達が少ないんですか?」
「何だよそれ。まあ、こっちの感覚で言やあ、あいつらは友達っつーより同僚ってやつか?」
「では、よく遊んでいた友人はいなかったんですね。」
それでなのだろうか。
一緒に旅した自分達と、親しいままでいたいと言うのは。
「いたぜ?昔はな……。」
「昔ですか?絶縁でもしたんですか?」
「いや、あいつは魔族だからな。対立が激しくなって遊べなくなったんだよ。」
「魔族の友達!?そんな付き合い許されるの!?」
だから遊べなくなったんだと苦笑するシヴァ。
「A魔は良い奴だぜ?一緒にメシ食ったり馬鹿やったり、神も魔族も関係ねぇ付き合いをしてたんだ。俺を敬わねぇお前らみてぇにな。」
自分達と同じく、気心の知れた仲だったらしい。
そんな友を、シヴァは求めているのだろう。
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