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「でも楽しかったでしょ？私との思い出もたくさんできましたよね？」
「うん。シャスタとの新婚旅行、楽しかったわ。魔族とのバトルもね。」
ニッと笑うシルビアに、フッと笑うシャスタ。
「まだまだ楽しめますよ。残党狩りをしながら観光デートなんてどうです？」
「きゃっ、それいいわね。行けなかった国に居るといいなぁ。」
「あ、でも、瞬間移動できますから……デートだけ楽しむ事もできますね。」
「ほんとだ！じゃあ、オーストラリアに行きたい！」
シャスタとの初めての旅行の地だからと、嬉しそうに言っていた。
「じゃあ、ＦＬＡＧの仕事が入る前に行きますか？」
「行く！新婚旅行の再現ね！」
あの日を再現しようと、笑って準備をするシルビア。
当時の服を着て、荷物を持ってナイト2000に乗り込んだ。
「えーと、車ではちょっと……」
「あ、そっか。」
テヘッと舌を出し、車から降りる。
「ごめんね、シャスタ。今回は留守番しててね。」
ナイト2000に向かってそう言ったシルビアに、シャスタは昔のクレルモンを重ねていた。
当時の再現━━。
それはそれで楽しいかもと、シャスタも当時に戻って楽しむ事にした。
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