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「ねえ、今がスタートなんじゃない?」
「スタート?何のです?」
「ハウエルとして戻った三度めの人生。」
シヴァやドゥルガーを宿していない、二人だけの人生だと彼女は言う。
「そう……ですね。融合が解かれるまで本来の自分じゃなかった訳ですから……はは、この旅行を機にスタートを切りましょうか。」
「うん。ふふ、新婚からやり直そ?」
「はい。では新婚らしく羽目を外して……」
ラブラブモード全開で観光する二人。
ハシャぎ出した事で注目を浴び、その正体を知られる事となる。
ざわめきの中から聞こえた言葉で、二人もその事を思い出した。
「う、すっかり忘れてた。シヴァ神とドゥルガーの事……。」
「とりあえず逃げましょうか。トイレに行くふりをして上に移動しましょう。」
頷き、それぞれがトイレの個室に入り━━天界へと移動した。
「あは、騒ぎになってるかも。」
「見間違いだと思ってるかも知れませんよ?」
「そう願うわ。あ、このまま海岸に降りようか。」
「そうですね。でもついでなので寄って行きませんか?」
どこにと問われ、アシュヴィン双神の所と答える。
行くと答えたシルビアを連れ、アシュヴィン双神を訪ねる事にした。
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