第三十七章 語り継ぎ

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当時の幼い私に、何故世間から忘れ去られた史実を話してくれたのか。 叔母が亡くなった今となっては、謎のままだ。 特に深い理由はなかったのかもしれない。 それでも。そうだとしても。 先人の強い意志が水面下で密かに息をし続け、現代になって姿を現した。 そして、私の口から徐々に広がっていく。 時代を越えて、舞方の願いはようやく実を結んだのだ。 (終)
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