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指導員の仕事は、子ども達の「元気」に流されていては、仕事は成り立たない。
だからこちらも、同じぐらい「元気」である必要がある。
だがこちらは、女独身三十代後半。
子どもと違ってエンドレスなエネルギーがあるわけではない。
時々は、枯渇してしまうこともあるのだ。
そんな時、私は戸棚に鎮座しているインスタントコーヒーを、召還することにしている。
と言っても、子ども達がいる間は飲む暇はほとんどない。
たいてい、子ども達が来る前とか、帰ってしまった後の、ちょっとした時間の合間に飲む。
多分、他の人は、それが煙草だったりお酒だったりするのだろう。
インスタントコーヒーの匂いを嗅ぎながら、私はパソコンを置いたテーブルの前に戻り、座り込んだ。
そうして、手に持ったカップに入ったコーヒーを、一口飲む。
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