雨とサボテンと君

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  そんな君を、僕は2階の部屋の窓から問いただしたんだ。       ――何処へ行くの? ――いつ、帰って来るの?           声を上げる僕を振り返りもしないで、君はたった一言投げ掛けた。               ――ごめんね。         その声は、ほんの少しだけ震えてた。  
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