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〈ヤノが満面の笑みを浮かべる〉
〈男が笑顔で話す〉
『この部屋を見ただけで、よく分かったね』
〈ミユキが再び部屋を見回す〉
『うわぁぁ……すごい』
〈ヤノを見る〉
『お母さん、ありがとね! ありがとね!』
〈ヤノがミユキの頭を撫でる〉
『今日はね、好きなだけ見学してっていんだよ』
〈男が言う〉
『船長のジャクソンです。よろしく』
〈ヤノがミユキの肩を叩く〉
『ほら』
〈ミユキが男(以下、ジャクソン)を見てお辞儀する〉
『ヤノミユキです。よろしくお願いします!』
〈ジャクソンが話す〉
『はい。しっかりしてるね……うちのとは大違いだ。それじゃさっそく。ここはシャトルの玄関ホールみたいなもので』
〈カメラから向かって右側のドアを指す〉
『こっちのドアの向こうに、トイレと操縦席があります』
〈ミユキが声を上げる〉
『行きたい! 見たい!』
〈ジャクソンが笑顔でミユキを見る〉
『でしょう……でも、ここは最後のお楽しみ』
〈ヤノが軽く笑う〉
〈ミユキが言う〉
『いいですねえ……』
〈ジャクソンがカメラ左手のドアを指す〉
『まずはこっちから。クルーの作業室です』
〈そのドアを開ける〉
『どうぞ。歩ける?』
〈ミユキがヤノの手を引く〉
『はい! お母さん、行こう行こう』
〈ミユキ、ヤノ、ジャクソンの順に、画面左側の出入り口から部屋を出る〉
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