第六章。 色欲

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alice、 alice。 ワタシを見て 誰しもが呼ぶ。 可愛らしい、と。 愛らしい、と。 美しい、と。 そう、口にしながら ワタシへ手を伸ばすの。 服というヨロイの下の素肌に触れたくて。 泣き叫んでも、 拒んでも、 それは、意味をもたないの。 ワタシが、《alice(罪)》である限り。 ほどけない運命(いと)が この身体を離さない。
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