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まぁ、しかし… な?
コイツでも吸っていねぇ~とアイツの事すら忘れちまいそうなんだ。
拓司 …
誰もお前を責めちゃいねぇ~んだぞ?
と …
「 処で、その後は… その、どうなの?」
はは、なによ? 志織も気になってんのか?
だが …
「 いや、どうもねぇ~よ?」
「 そ、そう … 」
あ~あぁ …
おいおい、そんなシケた面-ツラ-すんなよな?
まぁ、しかし… よ?
《 カチャ… ズズ… 》
程よく熱っされたブルマンを口許で軽くと冷ましながらもゆっくりと胃袋へと流し込む。
ふぅ … . .
いつもながらに" なるほど " …と思う。
マルボロの葉の香りも中々だけど …
飲んだ後から鼻を抜けて行くコイツの香りもまた悪くねぇ… な? と。
ま、それもその筈 …
だってよ… 俺が思うにコイツぁ~それこそ珈琲豆を代表すべき最高峰と言うべき代物なんだからよ?
ってのも …
ブルーマウンテンってのは、そもそもからして香りが目茶苦茶に高く繊細な味として知られてる珈琲豆だ。
故に、香りが非常に高いがために他の香りの弱い豆とブレンドすることが多い事でも知られる程だ。
それに、限られた地域でしか栽培されねぇから収穫量が目茶苦茶に少なく、その分、高価な豆としても知られてる。
ただよ? 豆の品種自体は他のジャマイカ産の豆と同じモンなんだとよ?
だがコイツは過酷な環境により栽培された上に細けぇ~検査の末に選別されてよ?
他に類を見ねぇ~繊細な味を実現することが出来たっつぅ~代物よ。
ま、つっても。この日本じゃ先ず生粋のブルマンをお目にかける事なんてほとんどねぇんだけどな?
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