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本当に、凄く幸せだ。
本当に好きな人と触れ合えるって。
「藍くん、ありがとう」
笑顔でそう伝えると藍くんが目を丸くした。
それからとろけるような笑みを私に見せて「こちらこそ」と言った。
「動くよ?」
そう言うと藍くんはゆっくり動き出した。
「あっ……っ」
まだヒリヒリしているのに、それと同時に快感まで襲ってくるから頭の中が訳が分からなくなる。
『気持ちいい』『好き』
そんな感情しか浮かんでこない。
卑猥な水音がどんどん大きくなってきて、それと比例するようにどんどん気持ちよさも増してくる。
「すっかりとろけた顔してる……可愛い……」
「あっ、ん、……っ」
「ゆっくり、してあげたいんだけど……ごめん」
藍くんが私の両足を抱える。
「!?」
「ずっと我慢してた分、抑えが効かない」
急に激しくなる行為に思考が追いつかない。
気持ちよさで目がチカチカして、口からいやらしい声が漏れ続けて。
「んあ、あっ!藍く……っ!!」
「好きだよ、白雪」
「っ……」
そうやって、耳元で名前を呼びながら愛を囁かれたらもう我慢なんて出来なかった。
私が藍くんにしがみついて体を震わせると、しばらくして藍くんの動きが更に激しくなった。
体中に電気が走ったみたいになって、体をビクッと跳ねさせると藍くんの動きも止まった。
脱力してベッドに身を任せると、藍くんもゆるゆる動いて私の中から藍くんのものが抜かれた。
呆然と天井を見つめていると藍くんが私の頭を撫でた。
「大丈夫?」
「えっと……」
「しんどいでしょ。寝ていいよ」
額にキスを落として微笑む藍くん。
心臓がキュッとなって、私は小さく頷いた。
頭を撫でられていると眠気が襲ってきて、そのまま眠りに落ちる。
今までよりずっと幸福に満ち溢れているような、そんな気持ちでいっぱいだった。
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目を醒ますと隣で寝ている藍くん。
自分の格好を見ればパジャマを着ていた。
藍くんが着せてくれたんだ……。
どこまでも優しくて完璧な人だな。
ベッドから抜け出そうと起き上がると、腰に激痛が走った。
痛い!!
声にならない叫びをあげていると藍くんがクスクス笑った。
「あ、藍くん…っ、起きて……っ」
「今起きた。白雪が離れたから。腰、大丈夫?」
「なんかすごく痛い……」
「ごめん。結構無理な体勢させたからかも。余裕なくて」
その言葉に赤くなる。
先ほどの出来事は夢ではないと言われているようで。
私、藍くんと繋がれたんだ……。
腰を押さえて止まっていると藍くんに手を引かれてベッドに寝かされた。
「もうちょっとこうしてよう」
優しく抱きしめられて胸がいっぱいになる。
ああ……好き。
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