第2章~落書きの返事~

5/5
497人が本棚に入れています
本棚に追加
/309ページ
月本は去年のバレンタインに… まぁいい。 きっと大人への憧れでそういう時期なんだ。 また若い先生が来たら気が晴れるさ。 生徒たちが出ていくと一度準備室へ戻った。 コポコポコポ… 授業の合間の一服。 これがなかったら息が詰まるよ。 苦いコーヒーとタバコ。 「ふぅーーーー……。連続授業か。バックレたいな。」 そんな独り言を並べる。 キーンコーンカーンコーン… 始業のチャイムが鳴り、吸いかけのタバコの火を消した。 ズズッ… 少しだけ温くなったコーヒーを飲み席をたつと理科室への扉を開ける。 「はい、じゃあ席着いて~。」 そう言うと生徒達は席に着く。 このクラスはそんなに目立つ問題児はいない。 こういうクラスはいい 授業も滞りなく進むし何より気持ちが楽だ。 さて… 今日も授業を済ませてしまおう。
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!