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この頃になると
最早立っていられる状況では無くなり、
その場に膝まずき痛む右腕を左手で抑えました。
自然と溢れる笑いと涙。
涙を拭おうとしました。
あまりに自分の笑い声が五月蝿くて口を塞ごうともしました。
けれども、
手に付いてる血で顔が
どんどん赤く染まっていくだけ
でした。
でもその両手を染めた血の色の
あまりの鮮やかさに
また先ほどの
自分が生きている
という悲しさが戻ってきました。あまりに悲しくて
笑いと涙が止まりませんでした。
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