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「おはよう、春香。大変だったみたいだな」
「は、はい~、まったくひどい目に遭いましたよ。一時間近くも電車が止まっちゃって……あれ?」
春香の目が“お茶セット”にとまる。
「プロデューサーさん。お茶飲んでたんですか?」
「ああ。雪歩と二人で、さ」
「ええ~っ、そんな~っ……私がいない間に二人でお茶会をするなんて、ずるいですよ~」
むう~っ、と、頬を膨らませる春香。
「ごめん。今度は三人でお茶会をするからさ。それじゃあ、俺はこれを片づけてくるから、二人ともここで待ってて」
一郎はお盆に“お茶セット”を乗せて、応接室を出ていく。
こうして今日もアイドル二人と、プロデューサーの一日が始まった。
(雪歩 グッドコミュニケーション)
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