第1章

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「あ、れ?」 ゆっくり瞼を上げると、そこには見知ったお母さんの顔。 心配そうに覗きこむその顔は、少しやつれている。 「あぁ、時子!やっと目が覚めたのね! 良かった、良かった!」 そのまま、わんわんと泣き出すお母さんに、私は訳が分からない。 分からないけど、それで良かったんだと、何故か思えて、私も泣けてくる。
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