2人が本棚に入れています
本棚に追加
「や、やっと見つけたわ。
ごめんねぇ。
トラブルがあって、ここに来るまでに離ればなれになっちゃって。
でも、もう大丈夫!さぁ、一緒に行きましょう」
突然現れて、よく分からない事を突然言われた。
正直、私の頭はパニックで。
「だ、誰ですか貴方は!?」
「誰って、まさか、あなた記憶が?
私はあなたの母親よ!?」
お、かあさん?
待って、私のお母さんは貴方なんかじゃ……だめ、思い出せない。
私の名前は分かるのに、お母さんが思い出せない。
この、人なの?
この人がお母さん?
「さぁ、いらっしゃい。
一緒に行こうね?」
「イヤ!」
優しく話しかけてくる"お母さん"。
でも、何かが違う気がして、私は手を振り払って、その場から駆け出した。
ちがう違うちがう。
あれはお母さんじゃない。
お母さんなんかじゃない。
何がそう思わせるのか分からない。
ただ、何かが違う。
最初のコメントを投稿しよう!