第1章

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そのうちに、私は豪華な宮殿の前にいた。 門を守る衛兵には、やはり私は見えないのか、中に入っても何も言われない。 この場所は、知ってる。 『ヴェルサイユ宮殿』 中世のフランスで、最も豪華絢爛な建物。 この世の贅を極めた楽園。 そこに住まうのは、同じフランスでも、違う世界に住まう権力者たち。 カンッ! 宮殿の外れから小気味良い音が聞こえる。 不思議な響きに導かれ、私はそこへと向かう。
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