壱と八の出逢い

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何だろう…。俺だけが喋っている。 「おい。お前、自分は何も言わないのか。  俺は名前どころかお前の苗字すら知らない。」 「え!?一年の時も同じクラスだったのに!?」 「知らない。」 こいつだけではない。 クラスの奴の名前など一人も覚えていない。 「自己紹介とかあったろ?」 「休んでいた。」 「マジか(笑)  俺、鉢宮空。  皆にハチって呼ばれてるからお前もハチでいいよ。」 「そうか。」 …なぜこうも積極的になれるんだ。 俺には理解出来ない…。 … その後俺達はそれぞれの家の方向へ十字路で分かれ、家路についた。
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