1人が本棚に入れています
本棚に追加
朝5時30分。
休みだというのになぜこんなに早く起きてしまったのだろう…。
トゥルルルルルルルル…
「!」
っ誰だこんな時間に…
「はいもしもし…」
『助けて!!分かんないの!英語が理解できないの!』
「…は?」
鉢宮…か?
『壱助けて!!今日俺んち来て!』
この暑いのにか…。お前が来いよ…。
「そんなもの親に聞けばいいだろ…。」
『俺が宿題残りすぎだからって!そう言って俺をおいてって旅行!!!』
「…それはつまり?」
『宿題終わんない!!
全く…
「っはぁ…分かったよ…」
『ありがとう壱!!』
…鉢宮の家には夏休み中に何度か言っていたから場所は知っている。
案外うちから近かったが、近いといえど、こ暑いと外に出ることすら嫌になる。
…でもまぁ行くと言ってしまったからな。
しょうがない…。出るか…。
「…行ってきま……」
誰もいない家にも挨拶をしてしまうのは、小さい頃からの癖だ。
挨拶が癖になっているのは良いことだ、と言われるが、やはり最近は少し恥ずかしい
…ので途中で言うのを止めた。
あー…暑い…。
ピンポーン ピンポーン…
「鉢宮。俺だ。」
『はーい。』
ガチャ
「いやー、暑い中ごめんね!」
「そう思うならさっさと入れろ。」
「あ、ごめん。」
最初のコメントを投稿しよう!