「壱変身大作戦!~好きなものを分かち合おう☆~」

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朝5時30分。 休みだというのになぜこんなに早く起きてしまったのだろう…。 トゥルルルルルルルル… 「!」 っ誰だこんな時間に… 「はいもしもし…」 『助けて!!分かんないの!英語が理解できないの!』 「…は?」 鉢宮…か? 『壱助けて!!今日俺んち来て!』 この暑いのにか…。お前が来いよ…。 「そんなもの親に聞けばいいだろ…。」 『俺が宿題残りすぎだからって!そう言って俺をおいてって旅行!!!』 「…それはつまり?」 『宿題終わんない!! 全く… 「っはぁ…分かったよ…」 『ありがとう壱!!』 …鉢宮の家には夏休み中に何度か言っていたから場所は知っている。 案外うちから近かったが、近いといえど、こ暑いと外に出ることすら嫌になる。 …でもまぁ行くと言ってしまったからな。 しょうがない…。出るか…。 「…行ってきま……」 誰もいない家にも挨拶をしてしまうのは、小さい頃からの癖だ。 挨拶が癖になっているのは良いことだ、と言われるが、やはり最近は少し恥ずかしい …ので途中で言うのを止めた。 あー…暑い…。 ピンポーン ピンポーン… 「鉢宮。俺だ。」 『はーい。』 ガチャ 「いやー、暑い中ごめんね!」 「そう思うならさっさと入れろ。」 「あ、ごめん。」
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