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まぁ勿論、美咲からの愛の鉄槌が圭の脇腹に降り注いだのは言うまでもない。
床でお腹を押さえて悶えている圭に哀れみの視線を送っていると、美咲と橘華さんの会話が始まった。
美「私、鹿島 美咲っていうの。美咲ってよんで!このクラスの学級委員長なんだ!1年間よろしくね!」
ニコニコと美咲は簡単に自分の自己紹介をした。
橘華さんは、パァっと表情を変えて「よろしくっ」と返事をした。
美「ねぇ、誉くん」
と、ここで僕に対して声をかけてきた美咲。
学級委員長を務めて3年目だから、責任感として「学校案内を私がする!」とでも言う予測を僕の中で勝手に立てる。
勿論、校内案内を変わってほしいという案件なら快く貴方に差し上げますよと言う準備をして「ん?」と軽く返事をする。
美「学校案内、私もついていっていい?」
そこは変わってくださいよぉぉお!!!!
心の中で激しくツッコミをして、それを表情に出さない様にする。
眉間にシワがよりそうだ…。
唯「あ、あのっ!」
と、ここで唯が話を割って入ってきた。
少し大きめの声を出したのでクラスの半分は何事かとこちらに視線を向ける。
まぁ、さっきまで橘華さんに質問してたヤツらはずっと彼女を見ているんだがな。
誉「どした?」
僕も驚いた内の1人だった訳だが、平常心を装い返事をしてみる。
上手く隠せてるかな…??
すると、橘華さんの口から出てきた言葉は頑張って作った平常心を崩すには威力が強すぎる発言だった。
唯「わ、私…。誉くんと2人きりのほうがいいです!」
………………。
誉「はいぃぃぃぃぃいい????」
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