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「だが、そうも簡単にはいかない。養子といえど、まだ6歳の子供だからだ。そうだ。なら、あの母ちゃんの奈美に聞いてみればいいんだ。いくら子供、養子にしても、莫大の額を持ってるし、中国もとい、金のしるしさえ渡して置けば、きっと質屋に並べられる。」
それで、博打屋へ行く前に仕入れた金蔵の臣の子の票を渡し、それを担保に5円も持っていけば、今度こそは、あの豚麺が手に入る。
「はーっ」
「いらっしゃい。」
「くうす」
「張るなら、金のべをここにかけてござんせ」
「5のべ」
「5のべ」
「5のべ」
「あっしも5のべ」
「よござんすね」
「ぐるぐるどんぱ」
「3こうでござんす。」
「よし、」
「4のべ」
「4のべ」
「4のべ」
「いや、あっしは8のべでござんす」
「平、平、どうなさりますか。」
「10のべで」
「降りる」
「出る」
「よし、でかした。」
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